よくあるご質問QUESTION & ANSWER

よくあるご質問
泌尿器科とは
尿路全般についての内科・外科であり、血尿・排尿時痛といった症状がお有りの方に対して検尿・超音波など侵襲の少ない検査から精査を行う診療科です。必要な時には膀胱鏡などの痛みを伴う検査も必要な際には行うこともあります。
排尿について気になる症状がございましたら、お気軽にご相談ください。
診察予約は必要ですか?
原則予約は不要で、来院いただいた順に診察させていただきます。しかし、膀胱鏡検査、前立腺生検が必要な方は予約にて対応させていただきます。
血尿が出た時はどうすればいいですか?
先ずは泌尿器科を受診いただき、原因を調べるために超音波などの負担の少ない検査から行います。排尿時の痛み、残尿感などの症状がある場合は尿路感染、尿路結石などの可能性が高く、症状がない場合には尿路の腫瘍が強く疑われます。肉眼的に赤い血尿が出た際には、ぜひご相談ください。
前立腺癌の診断・治療について教えてください。
前立腺癌はある程度進行するまで症状のない怖い病気です。つまり検診を行うことが唯一早期発見につながります。まず行う検査は採血で腫瘍マーカーであるPSA(前立腺特異抗原という前立腺から出ているタンパク質)を測定します。これに合わせて超音波検査、直腸指診、MRI画像などを行い、前立腺癌の可能性が高い方には生検(針で前立腺の組織を数か所採取します)を行います。この結果前立腺癌と診断された方は他の臓器に異常がないか検索したのち、病状、年齢等より薬物治療、放射線治療、手術治療が選択されます。
男の子の包茎はほっといても大丈夫ですか?
小さい男の子のおちんちんは基本的にみんな皮がかぶって亀頭(おちんちんの先端の部分)が覆われた状態です。通常は成長とともに亀頭が露出されてきますが、中には全く先端も見えてこないお子さんもいます。基本的に包茎は病気ではありませんので、慌てて手術等治療する必要はありませんが、包皮炎と言われる感染症(おちんちんの先端が赤くなったり、痛んだりします)を繰り返したり、おしっこをする際に先端が風船の様に膨らんだりするお子さんは早めの治療が望ましい場合があります。自分のお子さんが大丈夫か心配の際には当院に気軽にご相談下さい。
男の子ですが、睾丸が触れません。
男の子の睾丸はお母さんのお腹の中にいる間に腎臓の近くからどんどん下に降りてきて、生まれる頃にはほぼ陰嚢の中に納まっています。しかしながら中には途中で下降が止まってしまい、お腹の中や鼠径部(足の付け根のあたり)で止まってしまうお子さんがいます。これが停留精巣と呼ばれる状態です。停留精巣は将来睾丸の癌になりやすくなったり、不妊の原因になったりしますので、早めに睾丸を陰嚢内に降ろして固定する手術が必要になります。しかし普段は触れないけど、お風呂などでリラックスしたら触れるお子さんもいます。これは遊走精巣と呼ばれる状態で必ずしも治療は必要ありません。自分のお子さんで思いあたる方は一度当院に気軽にご相談下さい。
前立腺肥大症の治療法について教えてください。
前立腺は元々精液を産生する臓器で、40歳代半ばより大きくなる人と大きくならない人に分かれていきます。大きくなる部分は内腺と呼ばれる尿道を取り巻く部分で、大きくなる原因としては男性ホルモン、炎症、神経の刺激などが原因と言われています。大きくなった前立腺は時に尿道を強く閉塞し、尿が出にくくなるなどの排尿障害をきたします。治療は内服治療と手術治療に大きく分かれます。内服治療としては尿道を開くαブロッカーと呼ばれる薬が中心で、最近は前立腺自体を小さくする薬も出てきております。手術は前立腺をくり抜き尿道を広げる経尿道的手術が主流で比較的大きな前立腺の方が対象となります。
女性の尿漏れについて教えてください。
尿失禁には一般的にお腹に力が入った時に漏れる腹圧性尿失禁とトイレに行きたくなった時トイレまで間に合わずに漏れてしまう切迫性尿失禁があります。腹圧性尿失禁は腹圧がかかりすぎる事で骨盤の筋肉が膀胱や子宮を支えきれなくなる事が原因ですので、骨盤の筋肉を鍛える事やダイエットがまず重要ですが、症状が強い方には尿道をテープで支持する手術法もあります。切迫性尿失禁に対しては薬物治療が有効で、数種類の薬品が治療に使われております。